顔の描き方のコツ:初心者向けガイド
- 顔の基本的なプロポーション
顔を描くときに最も重要なのは、各パーツそのものを丁寧に描くことよりも、まず全体のプロポーションを正しく把握することです。 目や鼻、口をどれだけ綺麗に描いても、それぞれの位置関係がずれていると、違和感のある顔になってしまいます。 特に初心者の方が陥りやすいのが、目を顔のかなり上の方に描いてしまうことです。 「目は顔の上半分にある」という思い込みが強いと、無意識のうちに位置が高くなってしまいます。
- 目の位置と間隔
目の位置だけでなく、左右の間隔も顔の印象を大きく左右します。 基本的な目安として、目と目の間隔は「目ひとつ分」程度だと言われています。 このルールを知らないと、目が近すぎたり離れすぎたりして、どこか不自然な印象になりがちです。
また、目の外側から顔の輪郭までの距離も、だいたい目ひとつ分になります。 つまり、正面顔の場合は「目・間隔・目・余白」という並びが、ほぼ均等になるイメージです。 この比率を意識しながらアタリを取るだけで、顔の横幅のバランスが取りやすくなります。 細部を描き込む前に、この横方向の配置を確認することがとても重要です。
- 鼻と口の位置
鼻と口は、顔の立体感や年齢、性別の印象を左右する重要なパーツです。 鼻の位置は、目のラインと顎先のちょうど中間あたりに来るのが基本です。 ここでいう鼻の位置とは、鼻先ではなく、鼻の付け根から下の全体の高さを意識すると分かりやすくなります。
口は、鼻と顎の間のやや上寄りに位置します。 この「やや上寄り」という感覚が掴めないと、口が下に下がりすぎて老けた印象になったり、逆に上に行きすぎて幼い印象になったりします。 鼻と顎の距離を三等分するイメージで考えると、口は上から三分の一あたりに収まることが多いです。 これらの比率を意識しながら描くことで、全体として自然で安定した顔になりやすくなります。
- よくある間違いと対策
顔のドローイングでは、誰もが似たようなミスを繰り返します。 それぞれの間違いを自覚し、意識的に修正することが上達への近道になります。
目が高すぎる → 顔の縦の中央に目を配置することを強く意識し、最初に補助線を引く
顔が平面的になる → 球体として頭部を捉え、頬や額、顎の丸みを意識して影をつける
左右非対称になる → 顔の中心線を必ず引き、左右の距離や角度を都度確認する
表情が硬い → 眉の角度や口角の上がり具合を少し変え、左右差をあえて作ってみる
これらを意識するだけでも、ドローイングの質は大きく変わってきます。
- 練習方法
最も効果的な練習方法のひとつは、写真の上からトレースすることです。 完成した絵を目指すのではなく、「正しい位置関係をなぞる」ことを目的に行うのがポイントです。 何度もトレースを繰り返すことで、プロポーションが感覚として体に染み込んでいきます。
Gesdro!を使えば、2ステップで段階的に練習できます。 まずトレースモードで基本的な比率や配置を確認し、次に独立描画モードで自分の力だけで描いてみましょう。 この流れを繰り返すことで、知識だけでなく、実際に使える感覚として身についていきます。 焦らず、量を重ねることが、確実な上達につながります。