GesdroLearning Method
トレース練習が上達に効果的な理由
トレースは「ズル」ではない
「トレースは絵の練習にならない」「ズルだ」という意見を聞いたことがあるかもしれません。しかし、これは大きな誤解です。
トレース練習は、多くのプロのイラストレーターや美術教育者が推奨する、効果的な練習方法のひとつです。特に初心者にとって、正しいプロポーションや線の引き方を学ぶ上で非常に有効です。
なぜトレースが効果的なのか
1. 正しいプロポーションを体で覚える
トレースを繰り返すことで、顔のパーツの正しい位置関係が手に染み付きます。これは「筋肉記憶」と呼ばれ、意識しなくても自然に正しい比率で描けるようになる効果があります。
2. 線の引き方が上達する
何を描くか考えながら線を引くのは、実は同時に二つのことをしている状態です。トレースでは「何を描くか」を考える必要がないため、線の引き方に集中できます。
3. 観察力が養われる
トレースするためには、元の絵や写真をよく観察する必要があります。「ここはこういうカーブになっているのか」「この線はここから始まっているのか」という発見が、観察力を高めます。
効果的なトレース練習のコツ
- ただなぞるだけでなく、なぜその位置にあるのかを考える
- 同じ写真を何度もトレースして、変化を確認する
- トレース後に、何も見ずに同じものを描いてみる
- 様々なタイプの顔でトレースを練習する
トレースから独立描画へ
トレース練習で基礎を固めたら、次のステップとして独立描画に挑戦しましょう。参考写真を見ながら、自分の力で描く練習です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、トレースで培った筋肉記憶と観察力が必ず活きてきます。
2ステップ学習法
Gesdro!では、この「トレース → 独立描画」の流れを2ステップシステムとして実装しています。
- ステップ1(トレースモード):写真の上に直接描画して、基本を学ぶ
- ステップ2(独立描画モード):写真を参考にしながら、自分の力で描く